03 流通ロジスティクス事業 生産と消費者を結ぶ 大きくて細やかなライン

センコーでは「住宅物流事業」「ケミカル物流事業」「流通ロジスティクス事業」を主要3事業と位置づけています。まずはその中から一番多くの売上を占める「流通ロジスティクス事業」をクローズアップしてみましょう。

ロジスティクス、戦略的物流

“ロジスティクス”また出てきました。そもそも物流とロジスティクスは同じ意味じゃないのか、と思うかもしれませんが、ロジスティクスにはモノの流通という意味に加えて戦略的なニュアンスが含まれていると考えてください。
センコーの「流通ロジスティクス事業」とは、チェーンストアその仕入先であるサプライヤーなど、一般消費者市場に直結したお客様の商品(例えばアパレル商品、ディスカウント向け商品、ホームセンター向け商品、ドラッグストア向け商品など)を必要な時に必要な店舗へ納品する事業をいいます。あなたが今着ている服や、ディスカウントストアで購入している商品は、センコーの流通ロジスティクスによってあなたのもとに届いたモノかもしれません。
では流通ロジスティクス事業をアパレル商品を例にとって説明します。
アパレルメーカーA社様が多品目多品種のアイテムを展開したとしましょう。そのアイテム群はセンコーの物流センターに入荷されます。物流センターはアイテムの入荷、格納、出荷、返品管理に至るまでの一切の業務を請け負うシステムを持っていて、入出荷・在庫状況データはA社様とただちに共有されます。次にA社様の元にチェーン店舗からアイテムのオーダーが入ります。店舗では在庫を抱えたくありませんし、もし売り切れたら追加発注すればいいのでギリギリの数字でのオーダーです。そのオーダーは瞬時に物流センターにもたらされ、小ロット(例えば赤い服1着と青い服2着といった少ない製品)の複雑でデリケートなオーダーにシステムとチームワークの力で対応します。そのとき同時に縫製検査・検針・タグ発行など細やかな流通加工が施され、丁寧に包装・梱包されて出荷、チェーン店舗のもとに届きます。
これはほんの一例でお客様によって流れは様々に変化しますが、大まかにはこのような形で動いています。単に物を安全に保管・移動させるだけでは現代のビジネスニーズに全く応えられません。生産から最終消費地にいたる流通プロセスの全部に関わって、お客様のコスト減とリスク減、そしてパフォーマンスの向上などのソリューションをもたらさなければならない。それが流通ロジスティクス事業です。
余談ですが、もし皆さんが倉庫見学する機会があったら、流通ロジスティクス事業の守備範囲の広さにはきっと驚くでしょう。巨大な倉庫にトンの単位で積み上げられたものから、買い物カゴに1枚2枚、1本2本の単位で集められたものまで対応しているのですから。まさに現代社会のバックヤードがここにあるのだと思うはずです。 。

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  • volume1 index
  • 01 Moving Global
  • 02 物流とは何か
  • 03 流通ロジスティクス事業
  • 04 住宅物流事業
  • 05 ケミカル物流事業
  • 06 国際物流
  • 07 CSRと環境対応について
  • 08 センコーグループ紹介